S.ギーディオン: 著、前川道郎・玉腰芳夫: 訳
みすず書房, 1978年, 487p+417p,
216×155mm, hard
古代ローマ建築の変遷をめぐるなかに、建築の空間にたいする技術的勝利の跡をみる優れた史書。
豊富な図版とともにおくる、著者最後の著作。
目次
序論 建築に於ける三つの空間概念
第一章 ギリシャ−第一の空間概念の最終段階
第1節 神話的−詩的思考
第2節 ギリシャの計画−グループ・デザイン
第3節 第一の空間概念における多柱室
第二章 第二の空間概念への移行期
第1節 マルタの神殿
第2節 トロス
第3節 トゥムルス
第三章 第二の空間概念
第1節 ローマの計画
第2節 建築と象徴性
第3節 ローマ建築の壁体
第4節 アーチ−ローマ建築における反古典的なるもの
第5節 アーチ門−贖罪と勝利と神格化のシンボル
第6節 ヴォールト架構
第7節 壁の穿口
第8節 私的生活の構成
第9節 公的生活の構成
第10節 ローマと中世
第11節 ルネッサンスとバロックにおけるローマの建築思想の継承
第四章 移行の諸現象
第1節 工法と材料
第五章 第三の空間概念
第1節 第一と第二の空間概念の遺産
第2節 第三の空間概念におけるグループ・デザイン
第3節 機能分離
第4節 技術の発達と人間的尺度
カバーに多少スレ、キズ、ヤケ。
小口天地、ページ周縁部ヤケ、シミ。
裏見返しに個人朱蔵印(タテ4.2×ヨコ2.6cm)あり。
その他良好。