内田祥士: 著
NTT出版,
2017年, 249p, 187×127mm, soft
リノベーションはなぜ困難なのか?
「営繕」とは、もともと「営造」の「営」と「修繕」の「繕」からなる熟語で、千数百年に及ぶ歴史を持つ専門用語であったが、近代社会における建築の工業化において、その意味するところから「建設」が除かれ「修繕」に限定されたうえ、退屈で創造性が欠如したものとして捉えられるようになった。
しかし昨今、リノベーションという言葉に象徴されるように、新築するよりも、古いものを修復・修繕して再利用するという流れが生まれつつある。
そこで、「営繕」を単なる修繕から解き放ち、本来の意味での「営繕」に換骨奪胎することで、現代建築の未来を広げることを目指した一冊。
目次
はじめに
第1章
希望の建設・地獄の営繕
第2章 ライフデザイン学入門
第3章 量を担った技術を考える
第4章
日本のモダニズム
第5章 瓶と缶からのアナロジー
第6章 オプティミズムとデカダンス
第7章
美と壮麗
第8章 現実としての現代日本建築
第9章 保全性の現在
第10章 虚構の建設・希望の営繕
終 章
カバーに多少スレ、キズ、ヤケ。
小口天地、ページ周縁部多少ヤケ。
その他良好。