高橋康夫、吉田伸之、宮本雅明、伊藤毅: 編
東京大学出版会, 2001年5刷, 339p, 303×216mm, hard

本書は古代都城の建設から近代都市の成立に至る日本の都市の展開・発展を500余の復元図版・写真図版によって示す初めての本格的都市史図集。
都市史研究においてはもちろん、将来にわたる都市計画・環境デザインにとっても基本資料たる大著。


主要目次

総説
1. 都城の空間
2. 古代から中世へ―「境内」と「町」の発生
3. 「境内」と「町」の展開
4. 中世から近世へ―「境内」と「町」の再編
5. 都市社会の基盤―城下町
6. 都市社会の中核―三都
7. 三都の巨大化
8. 都市社会の安定
9. 世界への統合と都市―近世から近代へ


図集
1　都城の空間
1・1　都城の源流
1・2　都城の理念と計画
1・3　宮城の変遷(1)
1・4　宮城の変遷(2)
1・5　新益京(藤原京)
1・6　平城京(1)
1・7　平城京(2)
1・8　長岡京
1・9　平安京(1)
1・10　平安京(2)
1・11　平安京の変容
1・12　都城の住空間
1・13　国府と城柵
1・14　西都・大宰府

2　古代から中世へ―「境内」と「町」の発生
2・1　中世京都の形成
2・2　「町」の移り変り
2・3　京の町並み―『年中行事絵巻』
2・4　鎌倉
2・5　鎌倉の住空間
2・6　南都と平泉
2・7　国府と大宰府の変容
2・8　津と宿
2・9　市と町
2・10　畿内の町並み

3　「境内」と「町」の展開
3・1　南北朝・室町期の京都
3・2　室町期京都の町
3・3　京の町並みと暮らし
3・4　寺院と塔頭
3・5　「境内」と囲繞
3・6　真宗寺内の展開
3・7　法華寺内
3・8　禅宗寺院境内と町
3・9　神社の門前と境内
3・10　戦国期の京都
3・11　洛中洛外図屏風　上京隻
3・12　洛中洛外図屏風　下京隻
3・13　洛中の生活風景
3・14　中世奈良の門前郷
3・15　瀬戸内の港町
3・16　境内と門前の港町
3・17　惣村と町場

4　中世から近世へ―「境内」と「町」の再編
4・1　戦国城下町の源流
4・2　市・宿と戦国城下町
4・3　戦国城下町一乗谷
4・4　織豊期の城下町
4・5　織豊期の京都
4・6　大坂城下町の形成
4・7　京の城下町化
4・8　大坂の寺町
4・9　京都の寺町
4・10　境内と門前の再編
4・11　移動する城下町―西国
4・12　移動する城下町―東国
4・13　奈良町の形成
4・14　真宗寺内の類型
4・15　国際港市・長崎

5　都市社会の基盤：城下町
5・1　西国城下町の形成
5・2　畿内城下町の形成
5・3　東国城下町の形成
5・4　複合城下町・金沢
5・5　城下町・名古屋
5・6　城下町の地形と水系
5・7　城下町の類型―総郭型から町郭外型へ
5・8　城下町の類型―縦町型から横町型へ
5・9　ヴィスタと景観演出
5・10　城下の町人地
5・11　城下の武家地
5・12　武家の住空間
5・13　薩摩の麓集落
5・14　首里の町と首里城

6　都市社会の中核：三都
6・1　近世京都の成立
6・2　大坂三郷の成立
6・3　江戸城下町の形成
6・4　発展期の首都
6・5　江戸の武家地
6・6　江戸の寺社地
6・7　江戸図屏風
6・8　三都の城
6・9　京・大坂の景観演出
6・10　江戸の景観演出

7　三都の巨大化
7・1　京の新地と再開発
7・2　大坂の新町・新地開発
7・3　江戸の新地と再開発
7・4　京の町
7・5　京の町家
7・6　大坂の町
7・7　大坂の町家
7・8　江戸の町
7・9　江戸の町家
7・10　ウラの生活空間
7・11　江戸の大名屋敷
7・12　三都の町組
7・13　町の施設
7・14　都市の施設
7・15　名所と盛り場
7・16　傾城町

8　都市社会の安定
8・1　西国城下の町と町家
8・2　畿内城下の町と町家
8・3　東国城下の町と町家
8・4　名所と盛り場，行事と祭礼
8・5　鉱山町・相川
8・6　製磁町・有田
8・7　門前町
8・8　近世奈良の町と町家
8・9　宿場町
8・10　西国の在郷町
8・11　東国の在郷町
8・12　港町・近世堺
8・13　北前船の港町
8・14　港町の町と町家

9　世界への統合と都市―近世から近代へ
9・1　開港場と居留地
9・2　京都の近代化
9・3　江戸から東京へ
9・4　大阪の近代化
9・5　城下町の近代
9・6　開拓都市・札幌
9・7　近代の地図に見る歴史都市

付・歴史的都市の分布図
論説
 京都と山並み　(高橋康夫)
 都市史のなかの災害　(伊藤毅)
 都市空間の日本史と現在　(宮本雅明)

出典一覧
索引


カバーに多少スレ、キズ、ヤケ。
小口天地、ページ周縁部多少ヤケ。
その他良好。