阿久井喜孝、滋賀秀実: 編著
東京電気大学出版局,
1984年, 690p, 300×220mm, hard
「軍艦島」は、明治23年から昭和49年の閉山まで石炭を産出し、わが国の近代工業化を支えた長崎県の海底炭鉱の島である。
当時はまだ実験段階にあった50棟近い鉄筋コンクリートの高層アパートが乱立し、その景観から「軍艦島」と呼ばれた。
本書は、東京電機大学建築学科の調査研究グループが、閉山の年の昭和49年以来、10年間にわたって毎年この島に遺された歴史的建築群や人工的住環境の実態を調査・実測し、各種の記録図面を作製するとともに、島全体や個別の建物の風化・崩壊の過程を継続的に実測調査の上、観察・記録してきた収集資料の集大成。
写真800枚、図版760枚、1/100図にはじまる特大折込図15枚により軍艦島の全容を記録した資料価値が非常に高い一冊。
本書は掲載写真も鮮明なオリジナル初版。
函、ビニールカバー欠。
クロス装表紙に多少スレ、キズ、ヤケ。
小口天地にヤケ、天に経年シミ。
その他良好。