エドマンド・N・ベイコン: 著、渡辺定夫: 訳
鹿島出版会,
1968年, 296p, 282×212mm, hard
エドマンド・N・ベイコンによる名著『DESIGN OF
CITIES』の日本語版。
都市発達の歴史を都市計画全般の文脈と関連させて解釈し、現代の計画案とのつながりを検証する。
ブルネレスキ、ミケランジェロ、シクストウス5世、クリストファー・レン卿といった偉大な建築家や計画家の作品を検証し、また、コルビュジエの革新的なアイデアとそのシャンディガールのような都市に及ぼした影響について解析し、ブラジリアやルチオ・コスタ、オスカー・ニーマイヤーの作品をつぶさに観察する。
また、都市デザインの根底にある原理を理解するのに芸術家がその手助けをすることが可能であることを強調し、多くの例をパウル・クレーの作品から引きだす。
本書には、豊富な写真、絵画、版画、図面も収録されており、全般的な都市計画や建築の変化していく形態の手引書であるとともに、世界の都市についての美術書でもある。
目次:
意志としての都市/経験としての空間意識/デザインの本質/ギリシャ都市の成長/古代ローマのデザイン秩序/中世のデザイン/ルネッサンスの高まり/バロック・ローマにおけるデザイン・ストラクチュア/幕合いのオランダ/18世紀および19世紀ヨーロッパのデザイン/パリの発展/ペテルスブルグの発展/ジョン・ナッシュとロンドン/新しい世界に登場するヴィトルヴィウス/ル・コルビュジエと新しいヴィジョン/偉大な努力―ブラジリア/色と空間の経過/同時代運動のシステム/製作に投入されるアイデア―フィラデルフィア/ヒューマニティの都市―ストックホルム/未来への展望
函欠品。
カバーに多少スレ、キズ、ヤケ、キレ。
小口天地、ページ周縁部多少ヤケ、ヨゴレ。
その他良好。