萩原朔美、松山巌　他72名　著
住まいの図書館出版局,
「花の巻」1988年1刷, 316p, 178×117mm, ハードカバー
「水の巻」1988年1刷, 316p, 178×117mm, ハードカバー

各界の著名な74人の筆者が「暮らしたまち・暮らしたいまち」を実際に歩き、その記憶と現在を記したエッセイと写真。
加えて、74地区の航空写真、概要、イメージとキーワードをまとめた。
花と水をテーマにして2巻に分けられた「街」のカタログ集。

目次・構成
「花の巻」　写真：高梨豊
・ 座間　萩原朔美 ／窓からの眺めは風景画。私だけの絵を求めて
・ 川越　常盤新平 ／静かで落ち着いた街
・ 麻布　志茂田影樹 ／きどらない優雅さが漂う街
・ 松原　北杜夫 ／因縁のある松原
・ 聖蹟桜ヶ丘　山田風太郎 ／麓でショッピング田植風景、丘の上の花の町
・ 国立　駒田信二 ／「村」のある美しい街
・ 沼袋　おおば比呂司 ／沼袋の風に吹かれて
・ 池ノ上　宮脇俊三 ／井丿頭線の池ノ上
・ 高輪　星新一 ／散歩するのにふさわし高台
・ 下北沢　井上光晴 ／「自由」という表現にふさわしい街
・ 駒込　澁澤龍彦 ／駒込駅、土手に咲くツツジの花
・ 百合ヶ丘　小林久三 ／成城の端っこに住む気分
・ 玉川学園　赤瀬川源平 ／でこぼこの街
・ 大泉学園　松本零士 ／原始時代の私の棲家
・ 代官山　早乙女貢 ／雨の代官山は恋の色
・ 府中　滝田ゆう ／旧甲州街道沿いの路地抜けた下町
・ 青山　戸川幸夫 ／桜も満開・犬と散歩
・ 大塚　田村隆一 ／東京の田舎
・ 洋光台　斎藤栄 ／一富士十二鷹三茄子
・ 池袋　唐十郎 ／呼んでいる部屋
・ 赤坂　玉村豊男 ／料亭の息子に生まれたら
・ 経堂　菊村到 ／昔・大蔵映画、今・スポーツランド
・ 久が原　生島治郎 ／終の住家
・ 新宿　大西赤人 ／非合法（イリーガルな街）
・ 番町　深田祐介 ／「恒心」ありし街
・ 東玉川　田中小実昌 ／あのあたり
・ 白金台　古井由吉 ／町により地形により異なる界隈
・ 代々木上原　羽仁進 ／歩きながら物語を作る町
・ 小川・小平市　笹沢左保 ／本物の郊外
・ 六本木　村上元三 ／六本木・むかしと今
・ 松濤　犬飼智子 ／住みなれた東京っ子
・ 光町・国分寺　小島信夫 ／台地の突端付近の町
・ 祖師谷　山田洋次 ／小さな商店が繁栄する町がいい
・ 西麻布　森瑤子 ／あの甘やかな匂いが微かにする坂道
・ 富ヶ谷　遠藤周作 ／繁華街のはずれの都合良さ
・ 千駄ヶ谷　キノートル ／郊外だった千駄ヶ谷

筆者紹介
栞／014「街が肖像であった」


「水の巻」　写真：高梨豊、飯田鉄、野澤一興、山崎博
・ 築地　松山巖 ／勝鬨橋の上でカチドキ上げて
・ 吉祥寺　植田実 ／電車が武蔵野の空のなかに停った頃から
・ 京島　野坂昭如 ／もやもやと湧き起こる街の記憶・1986
・ 浦安　枝川公一 ／アミダ式橋上遊歩術 浦安編
・ 本郷　村松友視 ／文士の名残り、坂に路地。古風が力まずいい匂い
・ 保土ヶ谷　青木雨彦 ／東海道、保土ヶ谷、野次喜多道中
・ 等々力　楠本憲吉 ／緑したたり、滝の音とどろく街
・ 湯島　串田孫一 ／今この街の姿に愛情を抱いて
・ 佃島　吉本隆明 ／少年の日の記憶の中に住みにくいと
・ 三鷹　尾崎秀樹 ／武蔵野の自然に牽引されて
・ 谷中　吉村昭 ／ふるさとへの回帰
・ 浅草　都筑道夫 ／浅草づきあい
・ 四谷　湯川れい子 ／四谷大好き！「都心に住むのもいいもんだ」
・ 横浜　近藤啓太郎 ／横浜山手住宅街
・ 二階堂・鎌倉　平山郁夫 ／鎌倉に住んで
・ 国分寺　藤森照信 ／特急あずさと緑と水と富士山があるんだから
・ 竹の塚　早乙女勝元 ／歩け歩けの竹の塚
・ 西荻窪　並河萬里 ／流鏑馬走る裏参道
・ 浜田山　岸田秀 ／あたかも郊外にいるかのような街
・ 麹町　久里洋二 ／麹町田舎
・ 目黒　金田一春彦 ／若き日を夢を求めて
・ 鵠沼海岸　大島渚 ／「孟母三遷」の想い
・ 長谷・鎌倉　胡桃沢耕史 ／七百年昔を味わう
・ 大森　如月小春 ／わくわくしながら海さがし
・ 恵比寿　立松和平 ／ビールの霊験
・ 根津　斎藤澪 ／路地を舞台に猫捕物帖
・ 桜木町　松山猛 ／終着駅両端のライフスタイル
・ 中井　赤塚不二夫 ／妙正寺川流域凡庸生活
・ 石神井　木村治美 ／武蔵野雑木林のシルエット
・ 辻堂　高橋治 ／親しさあふれる空気
・ 下高井戸　佐木隆三 ／未練心は募るばかり
・ 立花　鈴木志郎康 ／突然の高層に、心踏み外し
・ 幕張　後藤明生 ／二色刷りの風景
・ 南品川　戸川昌子 ／新しくも親しい街
・ 本牧　松山善三 ／戦前の風景を残す明日の街
・ 市ヶ谷　やなせたかし ／市ヶ谷本村町あたり、オレンジ色の流星群
・ 阿佐ヶ谷　高橋三千綱 ／金魚すくいと腕白小僧

筆者紹介
栞／015「自虐的に撮った写真」


カバーに多少スレ、キズ、ヤケ。
小口天地、ページ周縁部多少ヤケ。
その他良好。