INAX出版, 1991-1994年, 295×200mm, soft
「住空間の冒険」シリーズの全5巻揃。
1.
孵化培養器
建築は何を「孵化」できるか。分子生物学の成果を借り、自然界にあるさまざまな遺伝子の有機的システムを踏まえながら、新たな住空間のイメージを喚起させる。
共生するフォルム 写真=赤地経夫
[対談]建築は何を「孵化」できるか 本庶佑×杉本俊多
住居は孵化培養器か 内藤廣
代謝する「孵化培養器」 写真=普後均
形態の遺伝 長野敬
遺伝子の建築
孵化する建築 宇野求
生態系のエンジニアリング 軽部征夫
漂白するデザイン 写真=鈴木せつ子
隠喩としての「球体建築」 西野嘉章
2.
建築素粒子
膨張する宇宙と住空間のアナロジー。人が住む空間と巨大化する都市との関係を、素粒子と宇宙空間との関係になぞらえながら、人間にとってあるべき空間を考察する。
荘厳なる素粒子──サンロレンツォ教会天井/セントポール寺院天井/ヴィジタシィオーノ教会天井/オペラ座天井/サンピエトロ寺院天井/アルハンブラ宮殿天井 写真=モントレ/WPS
[対談]無限小と無限大の宇宙 佐藤文隆×原広司
階層構造のデザイン──飯田市美術博物館/ヤマトインターナショナル/那覇市立城西小学校 写真=大橋富夫
物の体系 佐藤勝彦
揺動するエレメント 写真=PPS
ライトの素粒子 高橋正治
素粒子のデザイン 風間洋一
不可視の秩序 写真=笠木絵津子
相互依存場の住空間 大野秀敏
3.
室内記号学
現代の住空間を構成する、多様に記号化したエレメント。それらを現代記号論の成果をもとに解読し、新しい時代、新しい空間装置としての住空間の可能性を探求する。
光の記号 写真=普後均
[対談]記号化する住空間 竹山実×谷川渥
三角の変容 写真=赤地経夫
隠喩としての住空間 宇波彰
色彩「幻」語の魔術 写真=Nacasa
&
Partners
錯綜するシンボリズム 外山知徳
現代建築に記号は必要か 門内輝行
マテリアルな隠喩 写真=和田久士ほか
「数寄」の記号 石井和紘
4.
風水とデザイン
住空間を大宇宙の縮図として捉え、方位、間取り、寸法などの吉凶を観る風水の手法。そこに表れる意味を読み解きながら、空間デザインの可能性を考究する。
仙境夢幻 写真=C.P.C
[対談]「場」の力 渡辺豊和×鎌田東二
毛綱毅曠・風水宇宙系 写真=佐藤成範
風水曼陀羅 杉本正年
大地のエネルギー
ポストモダンとしての風水思想 中生勝美
建築と方位の邂逅 溝口明則
吉祥のデザイン 写真=三浦功大
陰陽の空間 中本清
5.
右脳感覚と建築[改訂新版]
人間は左脳で考え、右脳で空間を捉えるという。大脳生理学の成果を援用し、右脳が建築の表現に与えてきた影響を考察。左右の感覚は人間の空間認識をどう支えてきたか。
[グラビア構成1]反転する世界 写真=中川十内
[対談]俳諧的なる建築──右脳感覚を喚起する俳句と建築 伊東豊雄×夏石番矢
[グラビア構成2]エファメラルな「右脳建築」 写真=大橋富夫
右脳建築の方位──建築における左右を巡る14の断章 伊藤公文
[グラビア構成3]脳内宇宙
右脳と人間──右脳と左脳のメカニズム 杉下守弘
右と左のシンボリズム──自然界における左右感覚 市川浩
[グラビア構成4]螺旋空間の誕生
脳と建築──来るべき建築のパラダイムを求めて 関和明
カバーに多少スレ、キズ、ヤケ。
小口天地、ページ周縁部多少ヤケ。
その他良好です。