西山夘三: 著
勁草書房, 265×188mm, hard, 函
日本人のすまいがどのようなものであるかを明らかにすることを目指し、ごくありふれた様々な「すまい」が相互につながりながら全体として複雑な階層構成を持っている総合体としての「日本のすまい」を具体的に記述しようとした、西山夘三による研究の集大成。
全三冊というボリュームたっぷりの研究内容が豊富な図版やデータとともに収録。
まさに「図説・日本の住宅」といっても過言ではない大著。
第一巻では、集合度の高い専用住宅の庶民的タイプともいうべき、「町家」「長屋」「アパート」「マンション」「木賃アパート」、また最も始原的なものに通ずる最低水準の住居ともいうべき「ねぐらずまい」「舟ずまい」をとりあげる。
第二巻では、「邸宅」という表題で、上層階級の邸宅を頂点として、中流住宅、あるいは一般庶民の一戸建住宅の、主として明治以後の変化を追及する。
第三巻では、居住者の生産・労働の生活、あるいはその職場と強いかかわりをもったタイプの住宅、「農家」「官舎」「ドヤ」「飯場」などをとりあげる。
第一巻 1975年
/ 324p
住宅の階層構成 / 町家 / 長屋 / アパート / マンション / 木賃アパート / ねぐらずまい
/ 舟ずまい
第二巻 1976年 / 407p
日本の邸宅 / 明治の大邸宅 / 中流住宅 / 住宅改良 / 新住宅 / 戦前の中流住宅
/ 同潤会の住宅 / 「国民住宅」 / 住宅復興 / 戦後の住宅革新 / 公営住宅 / 公庫住宅 / 邸宅と小住宅 / モダンリビング / 公私室型の展開 /
デザインの模索 / 建売り住宅 / プレハブ住宅 / 都市化と邸宅 / 邸宅の命運
第三巻 1980年 / 476p
農家 / 官舎 /
炭鉱住宅 / 社宅 / 寄宿舎 / ドヤ / 飯場
函にスレ、キズ、ヤケ、褪色。
第二巻の函背に経年シミ。
小口天地、ページ周縁部多少ヤケ。
第二巻の小口天地に少シミ。
その他良好。